ピカ子の話 – 第6回

8月14日
わたしはピカ子。トイレを失敗したことはまだない。
今日はここのネコスタッフの好きな場所、トイレの話をしようと思う。

「ピカ子はちゃんとトイレできますか」とか聞かれることがある。わたしたちネコは天敵から身を守らなくちゃならないのでトイレは匂いが消せるところでする。だからネコトイレでするのは当たり前なわけだけど、体調や精神的な問題もあるから聞かれるのはしかたがない。チビ富先輩なんかはお医者さんに連れていかれる時はこわくてちびるらしい。あれは本当に恐怖なので気持ちがよくわかる。わたしはトイレ後の砂かきがうるさいねと言われるくらいでトイレを失敗したことはない。

トイレの話といえば、ここに連れてこられた時はこわくてこわくて、飲まず食わずトイレもいかずに段ボール箱の中にかくれて過ごした。箱からでるのにはかなりの勇気が必要だった。ここのヒトがちょくちょくやって来てはおおきな手をつっこんで、わたしの頭をなでたり顔を覗き込んだりしていた。少し安心はしたけどそれでもやっぱり箱から出るのはこわかった。

ピカ子ケージからのぞく

2日を過ぎた頃「ピカ子さん、ドアを閉めるておくからごはん食べてトイレもいくのよ」という声が聞こえて、その後長い時間部屋には誰の気配もなかった。そこで勇気をふりしぼってそっと箱から出てみた。わたしのいたのは大きなケージの最上階だった。一段下に降りてみるとごはんと水が置かれていたがまだ食べる気にはなれなかった。さらにもう一段降りてみると、そこには砂色をした、かまくらのようなまあるい屋根がついたネコトイレが置いてあった。中に入ってみると小さなチップが敷かれていた。それは木の香りがしてちょっと外での暮らしを思い出した。それとかすかにネコのおしっこのにおいもした。後で聞いた話だとここのヒトが先輩ネコスタッフの使っていたトイレのチップを数個だけこの中に入れておいたらしい。

こんな感じでここでの初トイレをすませたけど、その後また2日近くトイレにいかなかったのでここのヒトはずいぶん心配したようだった。ケージで過ごしたのは5、6日程だったけど、その後もしばらくはケージに入ってこのトイレを使っていた。2週間もたった頃には先輩たちが使っているトイレをこっそり使うようになって、今ではそっちのトイレだけ使っている。やっぱりみんなと一緒がいい。

ネコトイレ、ヒトトイレ

さてここのトイレ事情だが、まずここのネコトイレはヒトトイレと並んで置かれている。そしてヒトスタッフがトイレに行くと、ネコスタッフも一緒に行くのが習わしだ。だからトイレ付近はいつも混雑している。トイレはここのスタッフの休憩場になっているようで、ハナ先輩は床でスリスリ、チビ富先輩はタンクのあたりでうろうろ、わたしは新人なので気をつかって入り口付近にいるのが日課となっている。

トレイ

ペットシート

トイレそうじ

トイレ掃除を横で見ているのも楽しい。観察しているとだんだん仕組みがわかってきた。まあるいフタを取るとチップが敷いてあるすのこ状のトレーがあって、それを取るとその下にはペットシートが敷いてある。そのまた下にはゴミ袋が敷いてあるトレーがある。システムトイレというらしい。わたしはそのシートを交換するのをてつだっている(みているだけだけど)。毎回「てつだってくれてありがとう」と言われるので悪い気がしない。だから今晩もちゃんとてつだおうと思う。

第7回につづく

profile_pika
ピカ子さんはすてきな里親さんが決まりました。今までピカ子の話を読んでくれてありがとうございました。

#猫 #Pika

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